年末年始休暇をパタヤで過ごしたY氏家族。
日中、多少具合が悪かったY氏。「昨晩食べた料理のせいかもしれない」などと奥さんに漏らしていたとの事だが、寝込むほどでもなく日中は海岸沿いの屋台で炙ったイカを食べたりしていた。しかし夕食をレストランで食べている最中に、急に具合が悪くなり早めにホテルに戻って休むことにした。奥さんに運転を代わり、車に乗って横になっていると痙攣が始まり、ただ事ではないとホテルではなく、病院に連れて行こうとしたのだが、年末のカウントダウンイベントに向かうであろう人の車両で大渋滞。
近所の警察署で事情を伝え、警察がバイクで病院へ連れて行ってくれることになるも、病院到着時には既に亡くなられていたとの事。
Y氏の勤務する某日系M社より「正月からバンコクのホテルの会議室の一室を1日借り切って、今後の流れの説明会を行いたい」とのことで呼ばれる。私はバンコク近郊の他県へ休暇で遊びに行っていた為、急遽切り上げて会議場所のFシーズンホテルへ向かう。
M社の社長、総務の担当者、Y氏の関係部所の方、日本から急遽お越しになったY氏のご両親、Y氏の奥さんとお子様(娘、息子)がいる会議室にて、状況説明を受け、今後の流れなどについて会議。
「タイで葬儀、火葬、社葬として行いたい」「従業員も参加しやすいようにM社の近所で」とのこと。寺、葬儀の手配関係、書類の手続きなどは会社側が総務のタイ人スタッフに指示し行う。保険や給料の振り込みなどについては、ご家族と会社側で取り決めてもらい、タイにある銀行口座の解約については、個人の財産なので会社側は面倒を見れない為、葬儀後にご家族と弊社側にて話し合って進める。
葬儀の間のY氏のご家族、特にご両親についてのお世話(移動の車両、日本語アテンド人員)は会社で行う。
バンコクとお寺の行き来などで会社側だけでは足りないと推定される車両数台を弊社にて手配、とのことで決定。
翌日、御遺体がパタヤからバンコク警察病院に到着。ここから会社の手配した隣県のお寺まで搬出。会社の方々数名と社長が御遺体をお見送り。数名は御遺体と一緒に車に同乗。
私はここまでにて終了。
後日、Y氏の奥様より連絡があり、バンコク市内に1行、隣県に1行の銀行口座があり、その解約の為、相続執行人任命の手続きを依頼される。この際はY氏の奥様がわざわざ日本から度々タイ渡航しなくともいいように、私が相続執行人となったので、必要書類を持って隣県の銀行、バンコク市内の銀行へ行き解約。
銀行から発行された小切手を入金し現金化。奥様の御都合の良いタイミングで来タイされて、現金をお渡しするという話だったが、奥様が来タイされる予定であった月にコロナ規制によるロックダウン、出入国規制が始まり、暫く様子を見ることとなる。
今回、Y氏のご家族の書類など日本から速やかに送付して頂き、着手から裁判所から任命の書類が発行されるまで4か月ほどで完了、と比較的早かったにも関わらず、渡航可能となっても【搭乗72時間前のPCR検査】【タイで14日間の隔離】【日本帰国後も14日間の隔離】など制限が多く、タイ滞在3日ほどの短期滞在の場合、安易に日タイ往復できる状態ではないと判断。結局、コロナ規制明けの2023年の夏にようやく奥様来タイ、現金のお渡しとなった。
Comments